@みおぎた、(小説投稿)

小説投稿中心、代表作「プロでっさー!」その他もろもろ作品を更新しています。

プロでっさー! ep62 「人差し指と制服少女と血」

青菜side

「おい、そっちには誰かいるか?」

「うぅーん…いないなぁ…」

「畜生…」

狂歌が石のように動かなくなってから数十分たっているが怪しいものは見つからなかった

「しょうがない…さっきの場所に戻るか…」

「そうだね…」









―――――









狂歌…ってあれ?」

「どうしたの?」

狂歌がいないんだけど」

「え?」

「あっ、本当だ」

「動けるようになってどこか行ったのかな?」

「それなら俺たちを呼ぶだろ…」

「確かに…」





「もしかして…」


「誰かに誘拐された?」




「まぁ…それもあり得るな」

「そんな…」

「今はそうとしか考えられないだろ」

「だとしたら誰が…」


その時――――





「!?戻れ!」

「ん?」


「そこにいるのは誰だ!」

「え!?」




――――――――











「時間を戻す能力かな?すごいなぁ…」

「誰だてめぇは…」




紺色の制服を着た女子高校生のような少女が青菜達の目の前に現れていた






「私?私はねー…」





人差し指を噛みながら少女は言った







「メルって呼んでくれると嬉しいな!」



「メル…?」




「能力は…」





メルは噛んでいる人差し指から出血しているのにも関わらずこう言った







「メトルキトだよ!」




人差し指から出血している血が生々しさを青菜と抹殺に感じさせる






「あぁ…まためんどくさそうなやつに会っちまったなぁ…」

「確かに」



「めんどくさいってひどいなぁ…」






メルは人差し指を二人に向けながら口を開いた




「じゃぁ…さよなら」






人差し指は蒼と朱に染まっていた








続く