@みおぎた、(小説投稿)

小説投稿中心、代表作「プロでっさー!」その他もろもろ作品を更新しています。

プロでっさー! ep61 「切り裂き魔女は微笑んで」

亜久住side

『メールが一件届いています。』

『神無月です。計画はよく進んでいます。できれば早くこっちに来てくれると嬉しいです。』




「…」





亜久住は目の前の女に目を向け考える

(それができたら苦労しないんだよなぁ…)







「そろそろいいかしら?こちらもあなたを待ってる暇はないの」

「だったら帰ってくれよ…」

「だって私はあなたを殺すためにここに来たもの」

「どうしてここまで俺にこだわるんだよ…」

「それは――――――」



















「――――様の命令だからよ」





「知ってたよ…」

「じゃあ、もう本格的に戦わないといけないの?」

「人の作戦中に…」

「あら?そんなことは言っても私だってこういう作戦で来ているのよ?」

「たしかにそうだけど…」

「アンタみたいな女がこんな殺人なんてちょっともったいないと思うがな」

その時だった

「っ―――!?」

亜久住の頭横を小さ目のナイフが横切った


「あら?女性扱いされるのは久しぶりでね、手を滑らせてしまったわ」

「嘘くせぇよ…」









「もうそろそろいいかしら?」

「そうだな…」

「戦う前にお前の名前を聞きたいんだが?」

「私は――――――」









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「操り人形の切り裂き魔女

             ジャックと呼んでくれるかしら?」


彼女の微笑みは冷酷を表しているように見えた


「見た目に合ってない名前だよ…」

「まぁ、人は見かけで判断しちゃいけねぇしな」




―――――――――――――――――――











その瞬間人影もない森で二つの音が響いた






―――――――






?side

「はぁ…」

「みんなやってくれてるかなぁ…」

「特に亜久住君には私のとっておきを用意したんだけど…」

「でもまぁ、斬花ちゃんも刀を持ってるなんて意外だなぁ…」

「でも、すべて、私の思い通りに過ぎないしね…」


その時、来客を知らせる音が響いた


「おっ!やっときたね!」









「私の殺人相手さん♪」











互いにすべてが交差するとき物語は大きく動いていく






―――――――――








続く