@みおぎた、(小説投稿)

小説投稿中心、代表作「プロでっさー!」その他もろもろ作品を更新しています。

プロでっさー! ep60 「私にできること、それは、『華』で切り裂くこと」

斬花side

「亜久住さん遅いなぁ…」

「costor」本部前で見張りをしている私と水奈ちゃんは亜久住さんを待っていた

「何かあったのかな…」

しかし、予定の時間なのに亜久住さんは来ないままで私たち二人は心配していた

「斬花さぁん…」

「何かな?」

珍しい表情をして水奈ちゃんに私は少し驚いていた

「誰か、来るよ…」

「えっ?――――



その瞬間


「ようこそお越しやす!『地獄』へ!」

「嘘でしょ…」

華麗な着物を纏った女性が微笑みながら私達に扇子のようなものを突き付けている


「水奈ちゃん…」

「な、何?」

「青菜さんたちに連絡して…」

「えっ?」


私はこの時自分が何を考えていたのかわからなかった








「見張りは私一人がやりますって」








「なっ?――――」



「水奈ちゃんはこのまま青菜さん達の方へ向かって」

「私一人でここは食い止めるから…」

「えっ―――でも…」




「早く!!!!!」


「っ!!」



「うぅ…わかった…」

「絶対死なないでよ!!」



水奈ちゃんは…

泣いてるとその顔が台無しだよ…




「わかってるよ!」


私は走っていく水奈ちゃんを見届けていた



そして―――――


「一人で童に挑むんですの?あなたはここで死んでしまいますよ?」

「その言葉しっかりと返してあげるよ!」





――――――――

私は小学生の時から剣術を学んでいた

家の叔父が剣術の能力者だったからだ

私も剣術を学んでいるときは楽しかった



でも、叔父は死んでしまった

病気だったのだ

私は泣きながら叔父と手術前の最後の会話していた


―――――――――――――


「御爺ちゃん…」

「椛よ…」

「何…?」

「奴を受け継いでくれないか…」

「!?御爺ちゃんそれは!」

「わかっておる…」

「でもなぁ…儂はもう長くない…」

「これからの若い世代に受け継ぐしかないのだよ…」

「だから頼んだぞ…」



それが、私が叔父と話した最後の会話だった




そして、剣を引き継いだ








―――――――――――――――





「あら、いい刀をお持ちでありんすなぁ…?」

「そっちも、その扇子只物じゃないんでしょうけどね…」

「いいところを見てますなぁ…」

「でもそんな物…切り裂いてあげる!」

「望むところでありんす…!」



「『華刀』…頼んだよ…」





私は、華のような刀を構えた







続く

新キャラの口調が分からない