@みおぎた、(小説投稿)

小説投稿中心、代表作「プロでっさー!」その他もろもろ作品を更新しています。

プロでっさー! ep58  「もし、私がいなくなっても」

「costor」本部



「ここかぁ…」

「とっとと終らせるぞ…」

「うん!」

「じゃ、行ってくるねー」

「行ってらっしゃい!狂歌さん、抹殺さん!」

「俺は…?」

「あ、青菜さんも行ってらっしゃい!」

「相変わらず扱いひどいよな…」









―――――――――――


「costor」地下一階



「どうだ抹殺?人の気配はするか?」

「うぅーん…今のところはないかな…」

狂歌は?」

「こっちもないですね?」

「おかしいな…斬花が言ってたことは嘘か?」

「そんなはずは―――――」



狂歌がそう言いかけた瞬間だった

狂歌?」

「え…?」

現在の光景に青菜も抹殺も言葉を失っていた



「どうなってるんだよ…」





目の前にはまるで石になったかのように止まった狂歌の姿があった









――――――――――――――――――

水奈side

「今どうしてるんだろう、三人とも、」

「まぁ、あの三人なら負けないでしょ…」

「それもそうだね」

「安心してるけど、あとは、あの二人がね…」

「亜久住さんは後少しでここに着くらしいよ」

「でも、神無月さんは連絡が取れないままだよ…」

「神無月お姉ちゃん…」






side out









――――――





斬花side

実は、神無月さんは、一か月ほどこっちには戻ってきていないのだ
突然いなくなってどうしているのか…
でも、神無月さんがいなくなる数時間前に私は聞いたのだ


一か月前

「あれ?神無月さん、どうしたんですか?」

「あ!椛ちゃん!いいところに!」

「どこか出かけるんですか?」

「うん、ちょっとね…」

「そうですか?行ってらっしゃいです」

斬花は特に何も思わず神無月を見送ろうとしていた
しかし、神無月は濁った表情で

「ねぇ、椛ちゃん…」

「なんですか?」














「もし、私がいなくなっても探さないでほしいんだよね」











「え…?」

「私…―――――――――」

「―――――!?」

「最後にもう一つ…」

「は…はい?」








「――――は…―――――――」












―――――――――――

私は知ってしまった
知ってはいけない
大切なことを





続く