@みおぎた、(小説投稿)

小説投稿中心、代表作「プロでっさー!」その他もろもろ作品を更新しています。

プロでっさー! 番外編3 世にも奇妙なプロでっさー!

今回の物語は本編とは一切の関係もありません

テイラー

「本やアニメの世界」

「それは、製作者が考えたものです」

「多くは現実の物語ではありません」

「なら架空の物語の世界に入ってしまったのならどうなるのでしょう?」

「それは、私にもわかりません」



――――――――――――――

おはなし

この世界にはたくさんの物語がある

引出がタイムマシンになっていたり

突然ウサギの人形がしゃべったり

ロボットが人類を守るために闘ったり

カードゲームで地球をかけたり

名前を書くと死ぬノートだったり

漫画や小説がたくさんありそれぞれが違う物語である

なら人生は物語というのだろうか?

私はいわないと思う

私だってよく本は読む

一度はこう思う

物語を体験してみたいなって―――


……


「おーい!乃美!」

「あ、美代子!どうしたの?」

「あんた本好きでしょ?」

「うん、それがどうしたの?」

「この本貸してあげる!」

「本当に?、ありがとう!」

「結構怖かったから気をつけなよ~ww」

「私は別に大丈夫だし、、、」

「じゃあ私はこの後用事あるから、じゃあね!乃美!」

「うん、ばいばい!」

教室内

「怖い、、、」

美代子から貸してもらった本は作風も変わっていて怖かった

「あ、もうこんな時間かぁ、、、後は家で読もうかな、、、」

廊下

「あれ?人だれもいないなぁ、、、」

「まあこんな遅くだし少ないか、、、」

「にしても静かすぎるような、、、」

「ジりりりりりりりりり!!!」

「ふぇ!?」

突然の騒音
私はすぐに怖くなった

「早く帰ろう、、、」

下駄箱

「なんであかないの、、、!」

下駄箱前のドアが開かない

「職員室行くかぁ、、、」

職員室

「なんで誰もいないのよ、、、」

職員室も電気は消されていて誰もいなかった

「そうだ!美代子!」

美代子に電話を掛ける

「おかけになった番号は―――」

「なんでかからないのよ!」

「そして一つ思い出す。」

「もしかして、、、さっきの小説と同じなんじゃ、、、」

「いやそんなわけな―――」

そう言いかけた瞬間
目の前に大きな包丁を持った男が現れた

「うそ、、、でしょ、、、?」

私はとっさに逃げ出した
しかし目の前は行き止まりだった

「やだやだ!死にたくない!」

「でも、さっきの小説の通りなら、、、」

「あえてここは逃げないで向かえば、、、」

物語を思い出し男に向かってとっさに走り出した

行きなりの行動で男は一瞬戸惑ってしまった

「よし!」

そのおかげで何とか逃げ出せた

「そうだ!さっきの小説の最後を読めばどうなるかわかるかも!」

階段

「あ!ここの階段は!」

とっさに物語を思い出す

「ここは確か三階まで行かないと、、、」

「でも、、、本は二階だし、、、」

「でもしょうがない!」

私は三階へ向かう

「三階まで来た!」

「確かここは左!」

こんな感じで順調に逃げて行ったのはいいのだが、、、

「ここからはどう行けばいいんだろう、、、」

私はここからはあの小説を読んでいない
すぐ後ろを振り返ると男が追いかけてきた

「どうしよう!」

右か

左か

「右だ!」

運に任せ私は右へ行く

「え、嘘、、、」

右に曲がって走った奥にあるのは行き止まりの壁だった

もう男は包丁を私に向け襲おうとしていた

「あ、あはは、、私、、、ここで死ぬのかな、、、」

「お母さん、、、お父さん、、、みんな、、、」

「私ここで死にたくないのに、、、」

「なんでこんなことに、、、」

「あの時小説なんて借りなければ、、、」

「いやだ、、、」

「しにたくな―――」

男が包丁を私のお腹めがけて向かってくる

グサッ、、、

ここで私の意識は途絶えた

とある部屋

「はっ!?」

私はベッドで寝ていた

「ゆ、、夢?」

私は一気に力が抜けた

「はぁ、、、」

「乃美ー!学校遅れるわよ!」

「あ、はーい!」

「夢でよかった、、、」

学校

「乃美!おはよう!」

「あ、おはよう!」

「乃美?何かあったの?」

「いやちょっと怖い夢見ちゃって、、、」

「ふーんw乃美もまだ子供だねぇ、、、」

「美代子も子供でしょうに、、、」

学校も今まで通り普通だった

夕方

「おーい!乃美!」

「あ、美代子!どうしたの?」

「あんた本好きでしょ?」

「うん、それがどうしたの?」

「この本貸してあげる!」

(え、、、この本って!?)

(いや、、、まさかね、、、ww)

「本当に?、ありがとう!」

「結構怖かったから気をつけなよ~ww」

「私は別に大丈夫だし、、、」

「じゃあ私はこの後用事あるから、じゃあね!乃美!」

「うん、ばいばい!」

廊下

「乃美も怖がると思うな~ww」

「でもあの本ってラストが気に入らないなぁ、、、」

「だって一回目の経験が夢で」

「二回目は現実になるなんて」

「少し変わってるなぁ、、、ww」



―――――――――

「本は読んでる人を独特の世界へと誘います。」

「だけどその物語には入れません」

「でも、入りたいって思えば、案外入れるかもしれません」

「それが奇妙な世界の入り口だと気づかずにね」


世にも奇妙なプロでっさー!終わり

続くかも?