@みおぎた、(小説投稿)

小説投稿中心、代表作「プロでっさー!」その他もろもろ作品を更新しています。

プロでっさ―! 第十四話

「し、失礼しまーす、、、」
「お兄ちゃん!お客さんだよ!」
「は?」
「あ、亜久住君、、、」
「誰、、、?」
「ちょっ!覚えてないんですか!」
「お兄ちゃん知り合いじゃないの?」
「変な男と話してたのは覚えがあるけど、、、」
「覚えてるんじゃないですか!」
「いや、、、名前がな、、、」
「神無月です!神無月 乃美です!」
「で、何の用だ?」
「あ、プリント渡しに来ました!」
「あ、どうも」
少し驚いた表情でプリントを受け取る亜久住
「なんで驚いてるんですか?」
「あ、そこ気になっちゃいますー?お姉さーん!」
「あ、、、」
「だってお兄ちゃん今まではプリントもらったことなかったもんねー!」
「え?」
「いうなよ、、、」
「あ、私が聞いたせいだよね!ごめんね!」
「いや、、、別に、、、」
「じゃあ私帰りますね!」
「あ、お姉さん!」
「か、神無月って読んでね!」
「じゃあ私のことは亜由美で!」
「じゃあよろしく亜由美ちゃん!」
「はい神無月さん!」
「あのー、、、」
「「え?」」
「帰らないの、、、?」
「あ、、、!ごめんごめん!」
「じゃあ亜久住君また明日!」
「おう」
そういって神無月は帰っていった
「お兄ちゃん今日ずる休みしてよかったね」
「なんでだ?」
「あんなかわいい人が家に入ってきて」
「別に何とも思わねぇな、、、」
「もうお兄ちゃん馬鹿だよねぇ!」
「なんでだよ!」
「あの人ずっと顔を赤くしてたよー?」
「ふっ、、、」
「え?お兄ちゃんどうしたの?」
「別に何も思わないしあっちがどう思ってもな、、、」
「お兄ちゃん青春しなよー」
「くだらねえよ、、、」
翌日
「今日もずる休みしようと思ったのに、、、」
「あの野郎、、、」
今日の早朝
「ほら!お兄ちゃん!神無月さんが待ってるよ!」
「べつにどーでもいいだろ」
「そんなこと言わず早くいきなよ!」
「はあ、、、わかったよ、、、」
学校内
「おはよう!亜久住君!」
「あ、神無月か」
「なにその態度、、というか初めて名前で呼んでくれたんだね!」
「だって昨日初めて名前知ったからな、、、」
「あ、そっか!」
「じゃあね!」
「ああ、、」
(なんか亜久住君とは長くしゃべれないなぁ、、、)
相談室
「失礼しますー!」
「おういらっしゃい!」
「望月先生!相談が!」
「あ?なんだ?」
十分後
「まぁ、、、そりゃあ恋じゃね?」
「よくあるだろ、、、」
「そんな!私今までこんなに思ったことないですよ!」
「別に恋人になりたいとか思いはなくて、、、」
「いやいやいやそのお前の反応惚れてるのとおんなじだろ、、、」
「いやいやおかしいですって!」
「はぁ、、、これじゃあわからねぇな、、、」
「まあ気にすんな、普通に生活を送ってればそのうちわかるさ」
「わかりました、、、」
夕方
職員室
「亜久住君は部活をはじめないの?」
「だるいんで」
「そうか、、、あ、」
「どうしました?」
「神無月っていう生徒知ってる?」
「あ、昨日家に来ましたよ」
「やっぱりか」
「先生が行かせたんでしょ?」
「お、なんでわかった?」
「普段友だちなんて家に来ませんから」
「というか亜久住君は友達いるの?
「まあ、いますよ」
「そっか!」
「じゃあ失礼します」
昇降口
「あ、」
「あ!」
亜久住の目の前では神無月がいた
「亜久住君も今帰り?」
「おう」
「一緒に帰らない?」
「神無月家どこだよ」
「駅から歩いて十分ぐらいで着く遊園地の目の前の家だけど」
「そうか、遠いな」
「うん、そうだね、、、!」
「まあいいや行くか、、、」
「あ!うん!」
こうして明るくしゃべっている神無月だが顔を赤くしていた
(やっぱり私、、、好きなのかなぁ、、、)
でもこんな関係の二人が九年後に最悪な状況で再開するなんて二人は思っていなかった